【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第2章 独りの神父が、護りたいもの
───────これが、悪魔の契約。
自業自得の悲劇。
勝手に分かったフリをして、勝手に弱いって決めつけて、勝手に人を巻き込んで、巻き込んで…
…それでも自己満足すら出来てない。
「本当のクズは…俺じゃないか…」
一松は自分のことを『クズ』や『社会のゴミ』と言ってた時期があったが。
本当のクズは俺の方で、そんな考えを持たせてしまったのも俺。
悪魔はそんな一松を守ってくれるかな。
…いや、一松は殺人鬼。邪魔をする奴は殺せばいい。
一松をジェイソンのように仕立てたのも、悪魔の“主”である俺の望みだから。
俺が悪魔に頼んだ最後の依頼。
『───一松を、守ってくれ。悪鬼にしても、人の心を失っても構わないから。一松が望む幸せを……』
『代償は何をくれる?』
『…俺の………命。』
『フフッ…いつか知り合いの死神に回収させるからその時まで待ってて。』
俺の命も持って数ヶ月かな。
その前に前かしら準備をしておかないと…
遺書や、祈りや、最期の挨拶…
さて、少し忙しくなりそうだ。
第2章 END