【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第1章 灯の明かり、月の誘い
「に…兄さん…?」
チョロ松兄さんの瞳が、僕を見下す。
なんで…神様がそんな目を…
「何を見てたの?」
怖い。
背筋に氷を張り付けられたかのように、
怖い、眼だ。
「ち…チョロ松兄さん、の…」
「の?」
「日記……」
この日記は、なんなの?
見られちゃいけない日記なの?
明らかに、見られちゃ恥ずかしいとかそういう類いじゃない。
羽根が疼いた。
その、日記と唱えたあとの、この静かな空間。
喉が少し痛くなった。