• テキストサイズ

【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》

第2章 独りの神父が、護りたいもの


とにかく最初は、半信半疑だった。
でもこれにすがるしか方法はなかった。

初めて自分の目でみた悪魔。その言葉通りの悪魔の笑みは、俺にそっくりだった。

「あれ?今度の主は俺と顔そっくりじゃん~まるで双子みたい♪」

意外とフレンドリーな悪魔で、契約した人間を悪魔は主と言う。元は天界の出身で、天界では二人の弟がいて、悪魔に堕ちた後、退屈しのぎに契約の悪魔をしているらしい。

「……そんなことより、俺の願いを聞いて欲しい。お前が欲しいものは何でもくれてやる。」

「なんでもくれるの!?太っ腹な人間じゃん~♪ラッキー」

嬉しそうに笑う悪魔。その幼い笑い方に、俺は子供の時の自分達を重ねてしまった。

「俺の弟のいちま
「一松くんのあの性格を元に戻したいんだよね?」

悪魔は知っていたようだ。元は神様だったようだから、それでなのか?

「…ああ。それで、代償は?」
/ 175ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp