【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第2章 独りの神父が、護りたいもの
どうしようかと思い、死ぬほど悩んだ。
書斎から本を沢山持ってきて、目にクマが出来るまで司祭室で読み耽った。
何百冊も読んで、これを解決する方法はただ一つ。
『悪魔との契約』……
天界にも似たものがあると神話に載っていたが、
これは自分の大切なものを悪魔に捧げる代わりに願いを叶えると言う、契約だった。
怖かった。正直、神に仕える自分が悪魔と関係を持つなんて。
でも、大事なことを順に並べると、群をぬいて一松が一番だった。
悪魔との契約を、俺は交わしてしまった。