【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第1章 灯の明かり、月の誘い
おそ松の話を聞いてたら深夜を過ぎてしまった。
そろそろ体が眠気を誘ってきたようで、自然とあくびが出る。
「眠い?」
「うん…」
右手で目を擦る。擦りながらゆっくりと倒れていった。
「人間って、寝てる間一体どんな感じなの?」
「悪魔って、寝ないの…?」
「んー、寝なくても死にはしないからね~?人間は夢を見るって言うからさ、夢ってなんなんだろうと思ってさ。」
悪魔は眠らないなんて。おそ松の性格なら、いつでもどこでも寝るような奴と思うけど。
「…いい夢もあれば、悪い夢も見る。それは単なる妄想の幻かもしれないし、昔の事をひっくり返されたようなものでもあるし、夢を見なかった日もあるし。」
「ふーん…一松は昨日、どんな夢、見たの?」
夢とか正直、覚えていない。けど、確か…
「……怖い夢、見た。」