【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第1章 灯の明かり、月の誘い
「もう寝るから、おやすみ。」
松明の灯りを息で消して、目を瞑った。
そこへ結局、おそ松がよる。
「何…もう寝るから、明日にして……」
おそ松とは反対の方向に寝返りすると、それを狙ったかのように耳が疼いた。
彼の体温が、重なる。
「一松が今夜、悪い夢見ないように、ずっと傍にいるね…?」
「………」
全身も疼いた。
おそ松の艶っぽい声色が、綺麗で。
でも…
「それ…おそ松っぽく、ない。」
「……そっか。」
あ…
今日も月が、綺麗。
俺もあの世へ、誘われるように。
第1章 END