【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第9章 もう、全てを終わらせよう
【おそ松】
ちょっと人間界の事について正直に話したら、スグに一松の所へ行こうと思った。
だけど、困った点がいくつかあってね。
チョロ松が、なかなか話を聞いてくれないの。
「一松は、普通の人間だよ。チョロ松が恨む理由なんて…」
「…うそつき。」
「……」
確かに俺は嘘つき。
一松は普通の人間なんかじゃないし、チョロ松が恨む理由も充分。
自分で言うのもあれだけど、俺は兄弟に愛されている。有難い事。
だけど、そんな俺は人間に興味を持った。いってはいけないところまで追及した。
そして逝った。
俺はチョロ松がこうなる事を知っていた。
赤の悪魔、青の神父、緑の神、紫のシスター、黄の天使、桃の堕天使…
“対なる色は、不幸へ導く……”
だから、俺とトド松は、必死に頑張った。これ以上、不幸が起きないように。でも、チョロ松も一松もぶじだった。それだけで俺は満足。