【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第9章 もう、全てを終わらせよう
【おそ松】
一松は、チョロ松の羽にキスをした。
人間の癒しの力。
聖職者の癒しの力。
一松の、癒しの力。
それがチョロ松を堕天使へと変えた。
真っ暗だった服や瞳は、微かに緑みがかっている。
…悪魔は人間(の魂)を食べるのに、人間は悪魔を癒すのか………
皮肉な話だね。
「痛く…ない。」
背中を触る。大きな羽は、たくさんのガラスになって砕け散った。
「シスター…す、凄いよ!」
歓喜の声で十四松が一松の手を握る。
「えっ、あ…」