• テキストサイズ

【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》

第9章 もう、全てを終わらせよう


「いっ…たぃ……」

息を荒く吐く緑の悪魔。
おそ松や黄色の悪魔、シスタートド松もそこに寄り添う。
続いて僕もそこへ行った。

「………」

「シスター一松…だっけ?僕はずっと見てたよ。君が他人に迷惑を掛けて、兄の存在すら忘れて、信者が悪魔と恋に落ちるなんて、どうかしてるよ…!」

「………!」

悪魔からの酷い言葉だ。

ただ、それだけで泣くような弱虫な自分じゃない。


「“双神の片割れ様”…」

おそ松が言っていた。
人間は、悪魔の傷を癒す力があるって。

割れた十字架を片割れ様に掛けた。金縛りにあったような少し苦しい顔をする。
本当は死ぬ位の痛みがあるはずだけど。割れた十字架でも効果はあったのか。
でも、その痛みが丁度いい。


「苦しみから…あなたを解放します。」






片割れ様の欠けた羽に、キスをした。


その瞬間、黒い羽はガラスだったかのように

カラフルなガラスと混ざって



片割れ様の背中には

“何か”がすっぽり抜けたような

そんな傷があった。
/ 175ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp