【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第9章 もう、全てを終わらせよう
【一松】(少し前)
おそ松の絶叫が聞こえた。
金属がぶつかり合う音。掠れた絶叫。悲鳴。
「おそ松っ…!?」
扉を動かしても、ガチャガチャと音がするだけで開かない。
礼拝堂は密室。ステンドグラスで囲まれた場所に入り口以外入る場所はない。
「カラ松親父…おそ松がっ…」
親父に助けを求める。親父も扉を開けようとしたがやっぱり開かない。
親父は何かに気づいたように、床に落ちてるガラスを拾った。
「…一松、あのステンドグラス。中央のガラスが割れてたんだ。」
キラキラ色のついたガラスは、中央ステンドグラスのガラスだったのか。
「外から回れば、いけるの…かな?」
僕たちは、入り口から外回りへ走った。
「おそ松兄さん…人間なんかいないよ?」