【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第8章 ただの必然、ただの運命
【おそ松】
トド松と同じ身分だったと、自分は。
そして、悪魔の特徴は
“感情がなく冷徹な”………
「おそ松兄さん…」
「…なに」
にへらと微笑する大きな羽根の悪魔は、自分の槍を俺に向けた。
「ふざけないでよ。何が償いだよ、同情して欲しいの?」
「……………」
「あっそ。無視ならいいけどさ…それより、不公平じゃない?おそ松兄さんは堕天使だとしたら、僕は何?僕ってそんなに悪なの?」
大きな羽がざわざわとする。
「…それ、俺のせい…なんだよな。ごめん」
俺のせいで、みんな堕ちた。俺が、みんなの幸せを奪った。
俺が、大事な兄弟と、無関係なはずの人間の平穏を、奪った。
……どうやって償えばいい?
「俺はどうしたらいいんだ?チョロ松は何が望みなの…」
「…その、悪い事をしたら償うって考えをやめて欲しい。」