【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第1章 灯の明かり、月の誘い
【おそ松】
一松には何があっても弟を…チョロ松と十四松の存在を知らせてはいけない。
必ず、行く先は闇。
ただでさえ闇の中にいる一松が、これ以上闇に呑み込まれてしまったら、一松は死んでしまう。
一松を守る為なら、俺はなんだってやるさ。
勿論、一松だけじゃなく、“みんな”も守りたい。
たとえ、兄弟に嫌われても、兄弟だった記憶を消されても、悪魔になっても。
「───おそ松には、天界に大切な人はいたの?」
「ん?そりゃいるよ。とっても大事な人。」
一松は、以外とこんな(人間から見て)非現実な話を信じてくれた。
教会で過ごして、悪魔の夢を見て、神を信じていたんだもの。
信じるのも、ありかもしれない。
「名前は内緒だけどね、弟みたいに可愛くて、緑の瞳が良く似合う人だった。」