【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第1章 灯の明かり、月の誘い
二人兄弟、って事かな?
ってか、
「あの…死神の人?」
あの死神の人、おそ松に少し似ていたし、おそ松の事を『おそ松兄さん』って呼んでた。
「うん、あの死神が俺の弟。あぁ見えて天使だった頃は凄くイイコだったんだよー?じゅ…友達の天使と良く遊んでた。」
「そうなんだ。」
「でも、俺が悪魔に堕ちたせいであのバカ弟、俺の後を追いやがった。泣きっ面で顔ぐしゃぐしゃにして『会いたかった』とか抜かしてさ。」
頬杖をついて話すおそ松。
どこか憂いな表情を浮かべているがそれはあえて何も言わず、続けておそ松の話を聞き続けた。