【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第8章 ただの必然、ただの運命
【トド松】
今さら、ガラスが割れている事に気づいた。
「危ないっ!」
とっさにカラ松神父の所へ駆け寄り舞う硝子を鎌で弾いた。カリカリと擦れる音がする。
これから死ぬ人を庇うなんて、変だと思わないで。
硝子に当たって事故死とか、僕のプライドが許さないから。
シスター達を…いや、修道院まで遠すぎる。硝子の音も、寝ているシスター達には聞こえない。
僕だけで対処しなくちゃいけないんだ。
「誰!?」
いや、誰か分かってる。分かってるのに、問う。
なんで来たの…兄さん。