【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第8章 ただの必然、ただの運命
いのちってさ、不思議なもので見えないくせに体の中で一番大事なものなんだ。それを一生懸命大事にする人もいれば、生まれてきた奇跡を無駄にする阿呆もいる。
阿呆はまさにこの人。この人と僕。これから命を無駄にしにいく。
この甘ったるいコーヒーは、神父の最期の飲み物。神父は甘いものが意外と好きだ。僕の作ったコーヒーを嬉しそうに飲んでいる。
結局、最後まで自分でミルクティー、作れなかったなぁ…
「…ご馳走様でした。」
神父が飲み終えた。それは、処刑の印。
「…お粗末様でした。」