【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第1章 灯の明かり、月の誘い
カラ松神父が来たからはぐらかされた一言。正直気になっていたし、疑問にも思った。
悪魔なのに、天界に…?
おそ松の返事は、『今夜話すよ』と言われた。そして夜。
服が乾いたので着ていると、おそ松がその場に腰掛けた。
「それじゃ、話そうか。」
今日は星空が綺麗だった。
微かに血の薫りがする制服と、星空を見つめる悪魔。
おそ松が口を開いた。
「────俺は昔、神様だったんだ。」
「かみ…さま?」
おそ松が、神様?
「うん、自分で言うのもなんだけど、凄く優秀で真面目で強い神様。」
優秀で真面目で強い神様、か…
今のおそ松からみてそんなことを想像するのも難い。
おそ松は不真面目でバカで…あ、強いのは変わってないかも。
「天使達…弟達からも、尊敬されてたんだ。」
「おそ松、弟いたんだ。」
「……………トド松って言う弟が1人、ね。」