• テキストサイズ

【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》

第7章 終わりが傍まで、ついてくる。


でも、神父の首には手作りの十字架よりも質がいい、きらきらした十字架を掛けている。

「……この十字架、一松の為に作ったんだ、俺からのプレゼントだ!一松、持ってなかっただろ?十字架」

「…………」

閉じた口の中には『ありがとう』の言葉が溢れてる。今にも口から溢れそうなくらい。
だけど『ありがとう』一言言うだけに勇気が必要過ぎて、勇気が足りない自分はその『ありがとう』を飲みこんで、なかったことにする。

だけど神父はにこりと笑って、自分にその十字架をかけてくれた。

その時、たった一瞬、たった一瞬だけ。


赤い悪魔がこっちを見た気がしたんだ。
/ 175ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp