【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第7章 終わりが傍まで、ついてくる。
【おそ松】
「あの十字架とおそ松…どんな関係なの?なんでおそ松は僕の夢にでてきたの?なんで僕なの?」
「一松っ…」
「『十字架を割ったら出られる』…だっけ?カラ松神父に封印されてたの?もしそうだとしてなんで十字架を僕に?カラ松神父とおそ松は仲間なの?二人して僕を貶めるの?嘲笑うの?
おそ松は僕のこと好きって言ったよね?傍にいるって言ったよね?あれは嘘?偽物?人間だから?犯罪者だから?卑屈だから?つまんないから?
僕は一体なんなの……存在しちゃダメなの?」
…一松は嫌われる事を極端に嫌う。
いわば『愛されたがり』。
だけど愛される為のやり方が出来ない。
なんで人間のお前が存在しちゃいけないんだよ。
存在しちゃいけないのは悪者の方だ。
いや、一松は悪者だ。正しいことなんて言ってない。全部自分の目的、屁理屈、言い訳。
でも全部ひっくるめてお前は一松。
「お前は存在しなくちゃダメなの。」
俺は一松を抱きしめた。一人じゃないと、言うように。