• テキストサイズ

【医療】Leben 〜ラベンダーの瞳が色づく時〜

第1章 機械の噂


「あ、神崎先生。

どうかされたんですか?」


「んー?別に何も?

師長さん居るかな?」


「はい、呼んで来ますね」


「お願いね〜」


パタパタと音を立てて去るナースの子に手を振る。


訪れた場所はナースステーション。


情報を知るにはここが適任だよね、やっぱり。


「神崎先生、わたくしに何か用でしょうか?」


白髪混じりの茶髪を1つに束ねた女性。


彼女が看護師長だ。


「ちょっと聞きたいことがあるんだけどね」


「わたくしに答えられることでしたら」


「機械って誰かな?」


「あぁ、そのことですか」


「知ってる?」


「もちろんです。

神崎先生はご存じないのですか?」


「残念ながらね、そんなに有名なの?

その機械って子」


「はい」


言い切られちゃったよ。


参ったね、僕だけ知らないなんて。


「教えてくれるかな?」


「分かりました。

機械というのは外科の霜月先生のことです」
/ 43ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp