• テキストサイズ

【ナカノヒトゲノム】審神者はゲーム実況者でした【実況中】

第3章 GAME01


お二方、拍手してないでもう少しカリンちゃんの身を案じましょうよ。



「うるさい、助けなさいよ!!」



『そうだよ。カリンちゃん、あのカタツムリに変な事されてない?』



「まともなのはシオンだけね」



『ハハ;;』



乾いた笑いしか出ない;;



「お見事!」



パチパチ



…………誰、あのアルパカ人間は?



「すばらしい!早速第一ステージをクリアとは」



第一ステージだって……?


何かのゲーム感覚ですか?



「ワタクシ、“ナカノヒトゲノム”監視役13番街担当、パカと申します」



どこにでもありそうな、ありきたりな名前だな;;


しかも風船持ってるし;;



………ってか、今こいつ“ナカノヒトゲノム”って言った………?


…もしかして、あの“お迎えにあがります”って……………。



「今度はアルパカ…」



「ノン。パカでございます」



どうでもいいから、早く話の続きをしてちょうだい。



「第一ステージ“アニマル合戦”…。迫り来る巨大生物をいかに多く倒し、切り抜けるのがクリアポイントでしたが……」



あぁ~……。討伐ゲームだったの、これ…………。


だったら、私もやればよかった。



「あのパンダと和解を試みた方は初めてです。実に興味深い」



普通は、あんなデカ物と仲良くしようなんて思わないしねぇ……。



「新しいプレイは多くの閲覧者の心を魅了し、結果、再生数を大幅にはね上げます」



“再生数”…………?


こいつ、なに言ってんだ………?



……って、そう言いながら男の子に風船プレゼントしてるし;;



「今後も期待してます」



キュッ



あっ、なんか割りたい。


ものすごくあの風船割りたい。



「さぁ皆様!ご自分の左手首にご注目」



スッ



『えっ………?』



なに、これ………!?



「えっ、やだ、なにこれ!」



「とれません」



「体表型カウンターです。お休みの間にナノチップを埋め込ませていただきました」



あっ、こいつただの変態だった。←
/ 24ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp