【ナカノヒトゲノム】審神者はゲーム実況者でした【実況中】
第5章 GAME03
「これでクリアなのか……?」
いや、違うと思うぞ。
「でも、クリア後のアイテムが出てないわよ」
「“01染色体”だったか」
『って事は、まだクリアしてないってことだね』
………………ん?
なんだ……、この臭い………?
「…………なんだ、この臭い……」
『感じました?焦げ臭いような………、そんな臭い……』
忍霧さん鼻いいですね。
微かにしか感じられなかったのに。
「さっきまで、こんな臭いしなかったぞ……」
「火事じゃないわよね……」
『違うと思うけど…………。!!』
今の感じ…………!!
また“なにか”いる………!!
こっくりさんか………?
「……ダメだわ。何度やっても“アカツキ”…」
『やっぱり、条件はクリアされていない………』
何がしたいんだ?こっくりさんは……。
“アカツキ”って、どういう意味で出したんだ?
「こいつ、生きてるしな」
「俺、生きてます!」
死んで欲しかったのか?
「……途中で指離したから、まだいるのよ、この部屋に」
「で?これどーすんだよ」
「条件を変更することはできないのか?
カタカタ
カリンちゃん……、震えてる……。
怖いんだ……。
いくら得意なゲームとはいえ、実際に体験するとは思わないしね……。
「おいオカルト女!」
ビクッ
「びびってんじゃねェ!!」
「び……、ビビってない!!これは武者震いよ」
それは無理があるよ;;
「顎関節症ですか」
「誰のせいだと」
「チッ)使えねェ……」
『駆堂さん、カリンちゃんだって女の子なんですよ。いくなんでも』
ガッ
「!?」
『カリンちゃん!?』
カリンちゃんが、駆堂さんの顎を掴んだのだ。
「な」
「あのね。ホラー好きの誰しもがお化け屋敷得意なわけじゃないの!自分の身に降りかかるホラーは苦手なホラー好きだっているの!私は余裕だけどね!!」
カリンちゃんが暴走しちゃった;;
「でも私が好きなのはホラー“ゲーム”!ノーリスクハイリターンがいいの!アカの他人が無様に逃げ回るのを上から目線で見ていたいの!!!なんか文句ある!?」