【ナカノヒトゲノム】審神者はゲーム実況者でした【実況中】
第3章 GAME01
「こいつの散歩コースと、俺たちの逃げる方向がたまたま重なっただけ。襲う気は元からないですよ」
すごいな…、この子……。
「な、パン太郎」
そのネーミングセンスはどうかと思うけど;;
グワァ
あっ、パンダの口空いた。
「ばか!はやく逃げて!!!」
ブヒャン
「…………」
「………………汚ねェな」
『あはははは;;;』
まさかのくしゃみだったとは;;
でも、まぁ…………、確かに汚い;;
スンスン・・・
「……君も花粉症ですか」
「やるじゃねェか」
あの後、男の子は下に降りてきて、川で服を洗っている。
「あんな状況でよく見てやっがたな」
「君が何度も何度も“目”“目”言ってくれたので、そのおかげで。それに、血を流す前にできることって結構ありますから」
……………それが、“アイツラ”にもできたら、こっちも争わずに、皆が傷つくこともないのに………。
「で、そっちはそろそろ立てそうかい」
「もう少し……。……というか変。あいつら、なんで平然としてるのよ……」
ウニョウニョ
あっ…………。
『か、カリンちゃん、後ろ…;;』
「後ろ……?…………!!」
グニュ~
「ぎゃあぁああああ!!」
き、気持ち悪い………(||´Д`)o
あのカタツムリ、生理的に無理………。
「や……。こっち来ないで。たたっ切って刺身にするわよ!!」
カリンちゃん、寿司好きな私でも、それは食べたくないよ;;
ピタ
「そ、そうよ。わかればいいのよ」
あのカタツムリ、知能あんの?←
「カタツムリだし、よく見たらかわい………」
デロデロデロ
どこがよ。無理無理[+д+]/ ムリダーヨ無理
「やっぱり無理!!!」
ゴッ!!
凄い音したよ、カリンちゃん……;;
カリンちゃんの力って………;;
ピクピク
カタツムリなんてピクピクして、気絶?してるし;;
まずカリンちゃん、大丈夫ですか………?
「……剣道でもやってんのかい?」
「惜しいです。スプラッタ部書記」
パチパチ
なにそれ。