【ナカノヒトゲノム】審神者はゲーム実況者でした【実況中】
第4章 GAME02
「シオンなんかげっそりしてるわよ!?」
『アトデパカブチノメス』
「「「「「「「「「(怖っ!!?)」」」」」」」」」
ん?何故かここにないなはずの皆の心の声までもが聞こえた気がする。←
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「動きましたよ!!」
あの後、駆堂さんはちゃんと参加してくれた。
「ど、どういう原理なんだ、これは……」
う~ん…………、誰かが何かをしているのは確かなんだけど……。
「オイ誰だ、力入れてんの」
「静かにして。こっくりさんが取り換えの条件を言うわ」
流石カリンちゃん、“たたり姫”の異名を持つだけのことはあるね。
「み」
「す」
「濁点」
「………水?」
面白い表記の仕方だな。
「水が欲しいってことか?」
「……たぶん」
いや、絶対そうでしょ。
ゲームのパターンとか考えると。
「水なら近くの廊下に蛇口があった」
あっ!!忍霧さんだめ!!
「ダメ!!」
ナイスカリンちゃん!!
「まだ指を離さないで!」
「!?」
あっ……。
カリンちゃん女子だから、忍霧さんキツいんだ……。
女性恐怖症だし………、大丈夫………、じゃないや。
少し汗かいちゃってるよ;;
「正しい順序で終わらせないと、こっくりさんが帰ってくれずに取り憑かれるわ」
「一般常識でしょ!!」
「ねーよ、んな常識……」
いや、ここではそれが案外大事なのかも。
『ここは現実世界かもわからない場所。正しくやらないと、本当に取り憑かれるかもよ』
「ひっ!」
あっ、カリンちゃん怖がらせちゃった。
……っと、それより、進まなきゃ、ゲーム。
すぐ終わらせるのもつまらないし、ヒント言っちゃおう♪
『それより、お水よ。パカさんは、“第2ステージに関わる大切なオブジェ”って言ってたわよ、その花瓶』
これで、誰か気づくでしょ。
「あ、そこの花瓶どうですか?」
おお、入出君頭の回転早いね。
これからの大事なキーマンになるかな?
このゲームだけじゃなくて、この先のゲームでも……ね。