【ナカノヒトゲノム】審神者はゲーム実況者でした【実況中】
第4章 GAME02
ビチャビチャ
「お、合ってたみたいですね」
こっくりさんの返答は、【はい】。
正解って意味ね。
「な…、なんだ。思ったより簡単ね」
カリンちゃん、震えていらっしゃいますよ;;
「また動くぞ」
【トモダチ】
人生相談か;;
「………いきなり人生相談っぽくなったわ」
「友達いないんですかね……」
『入出君、そういうのは;;』
「え?」
わかってない!!
そういうの言わないであげなよ!!;;
「友人は作るものではない、できるものだ」
「なに語ってんだ、こいつ……」
女性恐怖症の貴方が言っても、少し;;
そしていがみ合わないで;;
「………ねぇ、あんたらいい加減にして」
カリンちゃん怒っちゃったじゃん!!;;
「じゃあ、俺と友達になりませんか。俺、入出アカツキといいます」
『い、入出君!?』
「ばっ……。またあんたは」
「OKもらいました」
バカだ!!
普通こういうのって、誰かに相談してからやるもんでしょ!!
私も興味あったのに……。←
「バカ、あんたアホ……」
「……次で最後だ」
………なんか嫌な予感するんだけど;;
「あ」
「か」
「つ……」
「……き」
そうすると、指先にあったリングが消えた……。
「………ど、どうすんのよ、これ……」
『わ、わかんないよ;;』
ドサッ
そんな時、入出君が紙から指を離した。
…………いや、何かに引っ張られて“離された”。
「ちょ…、なにしてるのよ!?なんで指を……」
「え、ええと……、今、なにかに引っ張られてっ……」
ズッ
ズッ
そう言うと、入出君がなにかに引っ張られてるような音が聞こえた。
「わっ」
「おい、なにふざけて……」
『違う……!入出君……!!』
この違和感みたいなのに気づいてるのは、私と入出くんだけだった。
「わ」
ズッ
そして、開いてなかったはずの窓が開いた。
更に、入出君は引きずられるようにベランダに連れて行かれた。