【ナカノヒトゲノム】審神者はゲーム実況者でした【実況中】
第4章 GAME02
「藤咲様はわかっている思いますが、ひとつご忠告を。貴方がたは、すみやかに理解すべきです。ご自分が今、置かれている状況を」
なんで私の名前だすのかなぁ………。
「怪我や死亡、当然ございます。なにせ、リアル実況ですから。現実世界にリトライやセーブがあるとお思いで?」
「パカさん、それって立候補アリですか?」
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「ねぇ、あんた絶対馬鹿でしょ」
「ちげェ。こいつはアホだ」
「シオンもシオンよ。貴女まで……」
「少し興味がわきまして……」
『私もそんな感じかな?』
今私と入出君は、二人で正座させられています。
何故って、私と入出君が立候補したからです。
私もあの後、立候補しちゃったんだよね。
だって、こういうのって実感しなきゃわからないでしょ?
この“リアル実況”が、どれくらい危険かってことは。
「入出バカツキ」
「改名しろ、アホツキ」
「なんで俺だけ!?」
うん、確かに私はいじられてない。
ドンマイ、入出君。
「……カリンさんはまたご一緒ですね」
「うるさいわね。どうせクジ運悪いわよ」
【第二ステージ 取り替えこっくりさん
こっくりさんのみっつの願いを叶え
アイテム“01染色体”を手に入れよ】
染色体かぁ……。
「ナカノヒトゲノムでも“染色体”を集めましたよね。あ、フリーゲームの方です」
「あっちは22本集めたらクリアだったわ。ということは、後21回、こんな事をやらされるわけ…?」
う~~ん…………。どうなんだろう…?
「……いや。あの男は一億ビューの達成までと言った。カウンタもこうして動いてる」
『その“染色体”の事を含めて今立てられる仮説で二つ。一つは“最低”後21回やらなければいけない。もう一つは……、残りの21回“以内”に一億ビューの達成か……』
「えっ!?制限付きってこと!!?」
『わからない。これは、私が立てた仮説にしか過ぎないから』
そう、“仮説”にしか過ぎない。
ハズレの可能性の方が高いに決まってるわよね………。