【ナカノヒトゲノム】審神者はゲーム実況者でした【実況中】
第4章 GAME02
「あ……。もう説明いいわ」
「近々コラボ実況をする予定だったのだよ。ちょうどいい」
「向こうのラウジンで打ち合わせをしようじゃないか」
「いいですね」
なに二人の世界入ってるの、こいつら;;
「お待ちくださーい」
ほら、パカに止められた。
「なんだかアホらしくなってきたわ……」
カリンちゃん;;
「私、更屋敷カリン。ホラー中心の実況をしているわ。なんか文句ある」
「フフ。更屋敷様はクールですね。流石、今年度踏まれたい女性実況者ナンバーワンです。実況時とのギャップがまた((」
「うっさいわね。革ジャンにするわよ」
「次後列へ」
カリンちゃん怖っ;;
そしてパカさんは、自業自得だ。
「“忍霧ザクロ”。ステルス系をよくやる。………さっさとこの茶番を終わらせてくれ」
茶番って;;
まぁ………、全員初対面だし……。
上手くやっていけるのかなぁ……?
「それは貴方がたの頑張り次第でございます」
「俺たちが全員、ナカノヒトゲノムの実況者だったことはわかった。実際、聞き覚えのある声の奴もいる」
うん、ほとんどの人がそうだろう。
「……だが、どうして俺たちを選んだ?一億ビューの達成がなんになる?お前の本当の目的はなんだ」
おお、直球。
知りたいことをほとんど言ってくれたよ。
「フェ~?」
「………ふぇ………?」
「フェ~イ」
「フン……。簡単には口を割らないということか」
「いやザックン。あれ多分ナメてるだけにゃー」
ムカッ。
なにあいつ、やっぱムカつく野郎だ。
「おう。質問、ついでにいいかい?」
「どうぞ、鬼ヶ崎様」
「さっきから気になってたんだが、こいつなんでぇ?」
あっ、それは気になるかも。
「ああ。そちらは第2ステージに関わる大切なオブジェです。じきに分かるときが来るかと」
大切なオブジェ………か…。
って事は、第2ステージで使う物ってことか。
「ふーん………。まァいいや。俺ァ鬼ヶ崎カイコク。戦国統治や和風のゲームを主にやってる。よろしくな」
「ありがとうございます。ちなみに、鬼ヶ崎様は第1ステージで最多の討伐数を誇っております」