【ナカノヒトゲノム】審神者はゲーム実況者でした【実況中】
第4章 GAME02
「貴女のささやき実況、実はワタクシとりわけ熱心に拝聴しておりまして」
えっ……………。
こいつへの変態疑惑が上がるのだが。←
「こうして生声をお聴きできるとは、ファンとして光栄の至り……」
「ぜひ一度、ささやいていただけないでしょうか。アイ ラブ…ミスターパカ…と。耳元でっ」
怖っ!!
ちょ、パカさんの顔怖い!!
伊奈葉ちゃんの顔歪んでるじゃん!!
「なにとぞ。なにとぞ…」
ゴキン
わっ!!
あの子、乱暴だ;;
「……駆堂様、あなたの番はまだですよ」
「るせえ!!!ヘンタイ家畜野郎!!」
おぉ!!
変態に関しては同意見だ!!
「なにが自己紹介だ。さっさとオレを解放しやがれ!」
ボキッ
すごっ!!
手で折ったよ、あの人。
「ですから、そのために必要な自己紹介とホームルームでございます」
「それに駆堂様、ワタクシへの暴力行為はルール違反と再三申し上げたはずです」
暴力行為……、ねぇ……。
『一つ質問』
「なんでしょうか?藤咲様」
『質問っちゃ質問なんだけど………、実際にやったほうが早いか……』
そう言うと私は席を立ち、パカの背後に回った。
そして、懐に隠してた折りたたみ式ナイフをパカの首元に当てた。
「「「「「「「「「!!!」」」」」」」」」
ありゃ、皆驚いちゃったか。
まぁ、皆からするといつの間に!!って感じだからね。
「……流石藤咲様。お早い」
『さて、改めて質問。これも暴力行為に入るのかしら?』
「はい。一歩でも間違えば、ワタクシの首をはねますから」
ちぇぇ………。
『それは残念。これが使えれば、脅したりして色々聞き出そうと思ったのに(ブゥ』
「「「「「「「「「;;(怖ぇよ)」」」」」」」」」
………なんか、皆意思統一してない…?
「藤咲様。そんな可愛い顔してもダメです」
……………………。
無視しよう。私が可愛いわけない。
『あっ、次いって良いよ』
「………まぁ、駆堂様、藤咲様。今後は厳しく処罰しますよ」
「……上等だ、やってみろよ」
えっ、私は勘弁なんだけど。