第4章 GAME02

「皆様グッモーニング!今日から新学期ですね」



何教師ズラしてんのよ、この変態野郎。



「……おや?空気が悪いですねぇ」



当たり前だろ!!


いきなりこんな所に連れてこられて、リアル実況しろって言ってんだし。



ｶﾞﾗｶﾞﾗ



あっ、パンダ歩いてる。


確か………、パン太郎……、だっけ?



「それではまず、これから苦楽を共にする仲間の自己紹介とまいりましょう」



「窓側から順に、お名前と得意なゲームジャンルを元気な声で!お願いします」



ｶﾞﾀｯ



「はい!初めまして、“入出アカツキ”です!得意なゲームは脱出ゲーム!!自然と旅行と肉球全般が大好きです!!」



ノリノリか!!


この男の子……、じゃなくて、入出君やっぱりズレてる;;



ﾄﾞｽｯ



あっ、カリンちゃんにど突かれた。


軽く血吐いたし。



「せ…、先生が元気よくって……」



「あんた危機感持ってないの!?私たちこいつに誘拐されてるのよ!」



まぁ………、普通だったらそうだね;;



「しかもこんな薄気味悪いところに……」



カリンちゃんの目線の先を辿ると、机の上に上がっている花瓶。


どこかのアニメの、いじめとかにありそう;;



「入出様はなんと、第一ステージの瞬間閲覧者数をトップでクリアされています」



トップかぁ……。


まあ、あんなプレイをしたら、ね;;



「優秀者には、クリア後に追加ボーナスがありますからね。どうか奮ってご参加ください」



追加ボーナスって………。


まず、クリアできんのかすらわかんないのに……。



「入出様、パンダは後で」



入出君;;


そんなにパン太郎好きなのか;;



「それではお隣へ」



ｼﾞｬﾗ



ん?今の音………、あの子から……?



「い…、“伊奈葉ヒミコ”です。好きなゲームは育成シュミレーションです」



よく見たら、閃光弾持ってる;;


何故に;;



………あっ、でも私も人のこと言えないか。


日本刀背負ってるし。←



「動物育てたり農園作ったりすのが好き…、なので……」



ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ



「伊奈葉様、ありがとうございます」