第2章 始まりはいつも貴方の隣から
sideコムイ
「すいませーん。クロス・マリアン神父の紹介で来ました。アレン・ウォーカーとです。教団幹部の方に謁見したいのですが。 」
「元帥の知り合いだ!」
「あの人生きてたのか…」
まわりのみんながざわざわするのも無理はない。なんせあの元帥の知り合いが訪ねて来たんだから。
「『紹介』って言ってますけど、室長何か聞いてます?」
振り返ったリーバーくんに尋ねられたけど、覚えがない。
「……。知らない。」
ずずーっとコーヒーを啜りながらモニター越しの彼らに指示を出す。
「後ろの門番の身体検査受けて」
そういえば門番の検査が始まった。