第2章 始まりはいつも貴方の隣から
「はあっ、や…やっと着いた…」
2人して地面にぺたりと座り込み、息を整えながらその建物を見上げる
「エクソシスト総本部…黒の教団…………かな?」
先に立ち上がり、にてを差し出すとその小さな手で僕の手に捕まって立ち上がり服に付いた砂を丁寧に叩いて落とした。
そして怪しい雰囲気を醸し出しているその建物へ向かい歩き出したので慌ててそれを追う。
~黒の教団内部~
「なんだい、この子は!?」
黒い団服ばかりのここでは珍しく、そしてそれは重要な役職についている者だという意味を持つ白い服を身に纏っているのはコムイ・リー。
「ダメだよ、部外者なんか入れちゃあ~~~~~~。なんで落とさなかったの!?」
持ってきたコーヒーを啜りながら緩く咎める姿は偉い人とは思えない。
「ここ見て、兄さん」
指を刺されたところを見ればそこには金色のゴーレムが飛んでいる。
「この子、クロス元帥のゴーレムを連れてるのよ」
コムイやその他の科学班はそれを見て驚く。
ざわざわとしている中、少年の声が響き渡る。