第2章 恋
翌日の朝―
今日は、早めに出勤する日
仕事に向かおうとドアを開けた
隣の渋谷さんも家を出る時間みたいで、鍵を閉めてた
『おはようございます』
渋谷「おはようさん」
『昨日は、ありがとうございました。』
渋谷「ええよ。気ぃ付けや。」
そう話しながら、アパートの階段を下りた
渋谷さんは、駐輪場でバイクに手を伸ばした
『え!?渋谷さんバイク乗ってるんですか?』
渋谷「足届くわ!!」
『え?あ、じゃなくて・・・意外やなぁーって』
渋谷「会社どこ?」
『虹町です。』
渋谷「待っとけ。」
『え?』
渋谷さんは、一旦来た道を戻り部屋に行った
ちょっとしたら、ヘルメットを片手に帰って来た
渋谷「乗れよ。ほら。」
『いや・・・あの・・・』
渋谷「ついでや。ほら。行くで」
強引にヘルメットを被せられて、バイクにまたがり
「早よ乗れ」と自分の後ろを差した
あたしは、拒否することも出来ず後ろに乗った
渋谷「ちゃんと掴まれ」
そう言うと、手を掴み自分の腰に持って行った
あたしは、言う通りにした
そのままバイクは、公道に出て会社の方に向かった
会社の近くで降ろしてくれた
渋谷「この辺?」
『はい。ここで大丈夫です。ありがとうございました。』
渋谷「ほな。」
『ほんま助かりました。』
お礼を言うと、手を挙げて颯爽と去って行った
あたしは、会社に向かった
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