第1章 出会い。
翌日も、その翌日も同じように過ごしてた
オタクも同じように付いて来る
アパートの近くから猛ダッシュの日々・・・
でも、その日は違った
オタクが、じゃなくて
あたしが・・・
猛ダッシュの途中階段を踏み外した
『うわぁーーーー』
思いっきり膝を擦りむいた
『いったぁー・・・』
オタク「だ、だ、だ、大丈夫?部屋まで一緒に・・・」
『いいです!!』
オタク「で、で、でも・・・フフフ・・・」
あたしは、立ち上がり足を引きづりながら部屋に向かった
鍵を開けて、入ろうとしたら
ガンッ!!!!!
オタクが、ドアを掴んできた
『ちょっと!!!離して!!警察呼ぶで!!!』
オタク「だ、だ、だって・・・毎日、ぼ、ぼ、僕の前を・・・フフフ・・・」
『ちょっと・・・辞めて下さい!!』
あたしは、思いっきりドアを閉めようとしたけど
相手は、男
逆にドアを開けられてしまった
『ちょ・・・ちょっと!!け、け、警察呼びますよ!!』
オタク「大丈夫。まだ部屋に入ってへんから不法侵入違うし。フフフ・・・」
『ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!!』
あたしは、意を決して叫んだ
オタク「何もしてへんやん。酷いなぁー。あんちゃん♡」
『なんで名前知って・・・』
オタク「フフフ・・・」
そう言いながらスマホの画面を見せて来た
そこには、あたしのSNSがあった
もうあかんと思って、目を瞑ったら
「何してんねん」
右隣の部屋のドアが開き、こっちに来た
オタク「い、い、いえ。ぼ、ぼぼ・・・僕は・・・」
「警察呼ぶで?」
オタク「僕は・・・何も・・・」
「どこがやねん。録音させてもろたで?」
オタク「い、い、い、イヤ・・・別に・・・」
「ほぉー!!ええんや?俺、見たで?」
隣の住人にスマホの画面を見せてた
オタク「こ、こ、こ、これは・・・」
「ええんや?」
オタクは、静かに部屋に入って行った
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