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第1章 決意


律さんは、言えてねえし、と散々バカにしてからわたしの部屋をあとにした。

綺麗に片付けられた部屋をもう一度ぐるりと見回す。今度は部屋の真ん中に立って。

『すごい……!』

わたしはベッドに飛び込んだ。

『ふかふか……』

お日様のいい匂い。

ふと、大きな窓に目がいった。

ベッドから降りて、白いカーテンで閉められているのを、そっと開けてみる。

『わあっ……!』

少し覗いてから、わたしはカーテンを全開にした。

窓の外には広いバルコニーがあった。
最初はベランダかな?と思ったけど、屋根がないからバルコニーだ。その方がなんかオシャレだしね。

わたしは室内用スリッパから窓の外に置いてあったスリッパに履き替える。

『ここから庭が見えるんだ!すごい!』

思わず、結構大きな声を出してしまった。

反射的に口を抑える。
誰かに聞かれてたとしたらもう手遅れだけど、幸い、誰も聞いてなかったようで安心。

胸に手を置き、ホッとため息をつく。

「……くくっ……」

『っ!?』

今、笑い声が……。
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