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【R18】狼彼氏(仮)

第13章 堪んねェ...イイ身体


「キス…したんですか…!?」


「あぁ、した」


あぁ、したってそんな簡単に。


なんでもないように言わないで。


私、初めてのキスだったのに…!


初めては絶対好きな人と、って決めてて…。


それでもっとロマンチックにしたかったのに…!


「初めてだったのに…そんな…んっ」


再び唇が重なる。


今度は先程とは違い少し荒々しい。


「……悪かった…」


唇が離されると、小さな声でそう言った。


「初めてだなんて思わなかったンだよ。

それに美織見てると我慢出来なかったって言うか…。

別にお前が悪い訳じゃねェんだけど」


バツが悪そうに頭を掻く。


「……悪かった。

だからもう…泣くな、美織」


「だって、だって…」


「お前に泣かれると、なんか居心地悪ィんだよ…。

頼むから…もう泣かないでくれ」


溢れ出る涙を拭い、眉根を寄せる会長。


「…会長……なんか変」


「変ってなんだよ!

折角この俺が謝ってるっつーのに」


「いつもの会長じゃないみたいです。

私こそ泣いてごめんなさい」


「好きなオンナの泣き顔は、誰だって嫌だろ」


「え?」


「なんでもねーよ」
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