第7章 学ばないね
「はい。
毎年3月に1番大きな試験があるんです。
来年度のクラス分けを決める」
「クラスそう決めるんですね」
「1組が進学クラス、2組が普通科クラス、3組も普通科クラスです」
「1組に入るのが1番難しい…ってことですよね?」
「そうなります。
単純に数字の小さな方が難しいです」
「ちなみにお2人は…?」
「僕も星夜も1組でした」
「やっぱり頭良いんですね」
「そんなことないですよ。
星夜には敵いません」
「え⁉︎」
勉強出来なさそうに見えるのに…意外。
「人は見かけに寄らないんですよ」
と、苦笑された。
「す、すみません」
「別に責めてる訳じゃないです。
周りを見ることが出来るのは僕の方だと言われていますが、頭の回転の速さは星夜の方です。
僕より数倍優れていますから」
「へぇー」
知らなかった。