第7章 学ばないね
「烈さんはどうして生徒会に入ったんですか?」
「僕は…興味があっただけです。
自分の手で学校を動かしてみたい、みたいな」
と照れくさそうに頬を掻く。
烈さんはちゃんとした動機があるようだ。
「月本さんは?」
「私も興味ですかね」
「同じですね」
「はい」
「月本さんはどこ出身なんですか?」
「出身ですか?
県内ですよ」
「あ、いえ、そうではなくて…」
困ったように眉を下げた。
「出身中学です。
すみません、説明不足でした」
「あ、いや、全然!」
恥ずかしい‼︎
「私は東中です」
「東中ですか、僕と星夜は北中なんですよ」
「え、北中⁉︎
進学校じゃないですか、エスカレーターで行けるのに…」
「それでは面白くないじゃないですか。
幼等部から大学部まで受験がないんですよ?
クラス分けの試験があるぐらいで」
「クラス分け…ですか?」