第6章 意外な弱点
あ、そういうことか。
頭のキレる人だな。
感じてるところも見れて、弱味も握れて、脅されなくなる。
ナイスアイディア‼︎
「星夜、暴れない」
会長と壁の間に器用に身体を滑り込ませ、後ろから羽交い締めにする。
「うるせ、覚えてろよ」
「月本さん、そろそろ限界そうなのでベルト類を緩めてあげてください。
曝けさせて良いですよ」
「は、はい」
カチャカチャという音を立ててベルトを緩める。
我ながらモタモタしたトロイ動きだ。
「慌てないで良いよ、ゆっくりね。
勃ってる時はより敏感だから」
「おいっ」
烈さんの優しい声と、会長の怒声。
その2つはなぜか私の興奮材料になった。
「そう、上手。
そしたら肌着の上から触ろうか、優しく包み込むようにで良いですよ」
こう…かな。
本当にこれで良いのかという不安を抱きながらも指示通りに進める。
「やわやわと揉んで」
「っ…」
ピク、とわずかだが会長の腰が揺れた気がした。