第3章 絶対服従
「てな訳で早速」
「ワガママは1日1つにしてください」
「んだよ、それ。
せめて3つだろ」
「じゃあ3つまでで」
「はいはい」
「それでどんなワガママを言う気ですか?」
「あー、なんだったかな。
忘れたわ」
良かった。
「会長、会長のワガママ3つ聞く変わりに私のワガママも聞いてくださいよ」
「俺のは命令で、お前のはおねだりな」
「違います」
「1つだけならな」
「何それ、不平等」
「自分が最初出して来た数字だろ?」
「そうですけど…」
「拒否権ナシ」
「…はい」
なんか狡い、全てにおいて。
「さっき烈から連絡入ったわ。
明日からこっち来るんだと」
「負けたんですか?」
「バーカ。
上の大会まで期間があんだよ」
バカとか言わなくても良いじゃん。