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【R18】狼彼氏(仮)

第19章 能ある鷹は爪を隠す


「ん...」


意識が徐々に浮上していく。


声が聞こえた気がする。


身体が温かい。


でもなんだか苦しい...?


眠気を払い、うっすらと目を開けた。


「っ」


目の前にあるのは胸板。


少し上を見上げれば星夜さんの整った顔がある。


「な、なんで...?」


頭が混乱する。


「ん...起きたか?」


寝起きなのか、星夜さんの声は少し掠れていた。


「なんで一緒に寝てるの?」


バクバクと心臓が煩く鳴る。


「眠くなったから」


「だからって...!」


怒ろうと思ったその時、生徒会室の扉が開いた。


「え?」


「美織さん.....と、星夜。

一体何してるんですか、そんなところで」


「いや、あの、これは...」


烈さんが立っていた。


「書類は?」


いつもは優しい烈さんの声色が少し固くなった。


「え、えっと...」


チラリと時計に目を向ければ、私が寝てから30分程しか経っていない。


これじゃ流石に終わらないよ...!
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