第18章 そんなもんかよ、お前は
烈さんが生徒会室をあとにすると、星夜さんはすぐに私の身体を抱き寄せた。
「ちょっと、仕事が...」
締切日が迫っていて、これ以上放置するのはまずい。
だから今日なんとしてでも終わらせようと意気込んでここまで来たのに...!
せっかく烈さんが手伝ってくれるって言ってたのに...!
不満のこもった目で、キッと星夜さんを睨む。
「仕事はさせてやるから、今はとりあえず抱かれとけ」
「へ?
だ、だからそれじゃ時間が!」
エッチなことしてたら時間がいくらあっても足りないのに。
「お願いですから、エッチなことは仕事が終わってからにしてください!」
「ふはっ、くくっ...」
星夜さんがお腹を抱えて笑った。
なんで?
私何かおかしなこと言った?
言ってないよね?
ならなんで、そんなに笑ってるの?
「星夜さん...?
私、何か...」
「確かに抱くとは言ったが、誰がセックスするって言った?
変態」
クスリと笑われ、ここで初めて自分の間違いに気がついた。
が、時すでに遅し。
吐き出された言葉は、なかったことには出来ない。