第18章 そんなもんかよ、お前は
「美織さん、そろそろ仕事しましょうか」
「そうですね!
星夜さん仕事してくれないんで滞る一方ですし」
「おい、なんだそりゃ」
お茶を飲んでいた星夜さんが眉を上げる。
「え、だって烈さんが休んでる間仕事何も手伝ってくれなかったじゃない!」
エッチなことするばかりで...!
「.....星夜...?」
烈さんの声が一瞬低くなった。
「たまには手伝ってあげないとダメだよ、星夜。
愛想尽かされるぞ」
「煩せェ」
面倒そうに星夜さんが声を上げる。
「たまには手伝ってくれても良いじゃん...。
1人で仕事するのって寂しいし、疲れるし、何も良いことないもん...」
「はぁ...分かったから、んな顔すんな。
何度言えば分かるんだ?おい」
コン、と頭をつつく。
「本当...?」
「あぁ、やってやる」
そう言うと、烈さんの持っている書類を奪った。
「烈」
「...はいはい。
分かったから。
じゃあ僕は少し部活に顔を出して来ます。
美織さん、星夜のこと頼みますね。
星夜も、ちゃんとやってね」
「あ、はい!行ってらっしゃい」
「へーへー、程々にな」