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【R18】狼彼氏(仮)

第17章 余裕なんかねェよ


「ね、星夜さん...」


「あ?」


「もう大丈夫だよ」


異物感がなくなった訳じゃないけど、それでも感覚に慣れて来た。


「嘘じゃねェな?」


「うん」


目を見て頷く。


「...分かった。

キツかったら言えよ」


そう言って星夜さんは身体を起こす。


「あ...」


離れていく温もりに少しだけ寂しさを覚えた。


「俺はどこにも行かねェから、んな顔すんな」


苦笑し、髪を梳く。


優しい手つきで何度も...。


「動くぞ」


ゴクリ、とまた唾を飲む。


怖くないと言えば嘘になる。


不安がない訳ではない。


それでも嫌じゃない。


むしろ星夜さんとならこういうことをしたい。


そう思える自分が居るから怖くても大丈夫なんだ。


1人じゃない。


隣には、目の前には星夜さんが居てくれるから。


「良いよ...動いて...?」


真っ直ぐ目を見つめ返すと、腰を手で押さえられた。

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