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【R18】狼彼氏(仮)

第17章 余裕なんかねェよ


それからの痛みは予想を上回る程だった。


先程までスムーズにいっていたのが嘘のように、痛みが増す。


「や...いた...痛いよ...」


「わり、もう少しだ」


ぎゅっ、と星夜さんの首に回す手に力が入る。


「美織...力抜け」


「や、分かんな...」


「大丈夫だから」


涙が滲む瞳に心を痛ませながら、キスをする。


少しでも美織の気が紛れるように。


キスをしながら腰を進めた。


それでもやっぱり痛むのか、あれ程嫌がっていたのに俺の背中に爪が食い込むのが分かる。


「は...ぁ...入った」


全部、きっちり美織のナカに収まっている。


「ん、良かった...」


嬉しい、と微笑む美織の頬には涙の伝った痕があった。


「ナカに入ってる感覚に慣れたら教えろ。

それまでこうしてる」


前へ倒れ込み、美織を抱きしめる。


今すぐ動きたい衝動を無理矢理抑え込み、笑った。
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