第17章 余裕なんかねェよ
「星夜さんは脱がないの...?」
「俺の裸なんて見ても得ねェぞ?」
「損得じゃなくて...その...」
「わりーな、また今度。
家でゆっくりする時に脱いでやるよ」
「うん、分かった」
「なぁ、美織。
ゴムつけて欲しいか?」
「え?」
「...俺、普段ゴムつけねェでイク時外に出してるんだけどよ...。
お前はどっちが良い?
つけた方が安心するならつける」
何よりせっかく手に入った美織を傷つけるような真似はしたくねェ。
「...星夜さんに任せる」
「良いのか?それで」
「信じてるから、大丈夫」
「分かった。
美織、少しだけ舐めてくれねェ?」
「え?」
「初めての相手に頼むようなことじゃねェってのは分かってる。
拒否られたりすんのも想定してる。
でも両方濡れてた方が痛みが少ねェと思ったんだ」
「...良いよ」
「無理すんなよ?
結構キツイらしいし...。
ほんとに濡らすだけで良いからな?」
本音を言えばその綺麗な口で咥えて欲しいが、それはまた別の話。
今優先すべきは俺じゃなく美織だ。