第17章 余裕なんかねェよ
美織は机の上から降りると、俺に机に座るよう薦めた。
「少しだけで良いからな?
先端だけ濡らすぐらいで」
そう再三同じことを繰り返すと、机に浅く腰掛けた。
「目...瞑っててね?」
「あ?
なんでそんな勿体ねェこと」
「だって...恥ずかしいもん...」
「俺は見てェ。
恥ずかしがる美織も、俺のを舐める美織も、全部だ。
全部俺のモンだ、他の誰にもやらねェ」
「...わ、分かった」
照れながら頷いた。
腹につきそうな程勃ち上がったソレを見つめると、ゴクリと生唾を飲む音が聞こえた。
「っ...ぁ...」
ただ手で触れられだけでも動く腰。
漏れる声。
男が喘ぐなんざ情けねェ。
「っ、く...っ...」
恐る恐るといったようにだが、手を動かしていた。
そして顔を近づけた。
「っあ...っ...」
ペロリと柔らかく温かい舌が自身を這い、腰が震えた。