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【R18】狼彼氏(仮)

第17章 余裕なんかねェよ


「そういうところ、優しいと思う」


ふわりと笑った。


いや、微笑んだのか?


優しく、暖かく、包み込むように。


「じゃあ...私のワガママで良いから...早く...頂戴...?

もう...欲しいの」


そのたった一言で、筋1本程で繋ぎ止めていた俺の理性は儚く散った。


「あとで泣いても知らねェぞ?」


痛い程に主張している自身がその証拠だ。


俺に余裕なんざねェ。


「泣いても良いよ...?

痛くても良い...。

だって最終的には気持ち良くしてくれるんでしょ?」


「.....怖くねェのか?」


誰だって未経験のものは不安に駆られるだろうに。


「怖く、ないよ」


明らかに強がってるような、そんな目をしている。


「...ったく、強がんなくて良いっつの。

ほら...首に手を回しとけ。

痛かったり怖かったりしたら、俺の背中に爪立てて良いから。

傷つけるとか考えんな、俺はそんなヤワじゃねェ」


「ありがとう、星夜さん」
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