第17章 余裕なんかねェよ
「星夜さん...」
「なんだ?」
「挿れたくないの...?」
「は?」
挿れたくないのか、そう問いかけたよな。
「なんで、んなこと聞く」
「だって...前はすぐ挿れようとしたけど...今日はして来ないから...。
やっぱり学校じゃ嫌だよね...。
付き合ってすぐとか、軽いよね...」
美織の瞳が不安に揺らぐ。
「バーカ。
変な勘繰りしてんじゃねェよ。
俺がいつ挿れたくねェなんつったよ。
挿れてェ...今すぐにでも、美織んナカに。
でもお前初めてだろ?
初めては痛ェっつーし、念入りに解しといた方がって思っただけだ。
これでも精一杯理性で抑えてんだ、煽るな。
余裕がなくなっちまう」
欲に従うのならば今すぐぶち込みてェ。
奥まで深く挿れて、ガンガン突いて、喘がせてェ。
だがこいつは初めてだ、全く男の経験がねェ。
加えて俺も経験のない女を抱くのは、美織が初めてだ。
慎重になる他ねェだろ。