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【R18】狼彼氏(仮)

第16章 連れ去りたい


「良いからとっとと出てけって言ってんだよ。

これ以上美織を傷つけるな」


顔を近づけ、凄む。


「焦れてんのは俺も一緒だよ。

お前だけじゃねェ。

美織を抱きたきゃ、こいつを惚れさせろよ」


「悪い…星夜。

すみません…美織さん、僕…」


少し埋まっていた自身を抜き、仕舞うと、起き上がらせる為に手を差し出した。


その瞬間、美織さんの肩が震えた。


それも当然か…。


だって僕は嫌がる美織さんを無理矢理…。


「すみませんでした…怖がらせてしまって。

僕もう生徒会も辞めます、美織さんに近づかないようにします。

謝って許されることじゃないけど…本当にすみませんでした…」


深々と頭を下げる。


「それじゃあ。

星夜、ごめん、あと頼む」


これ以上美織さんの顔を見ないように、足早に部屋を出て行く。


きっとこのまま居たらまた泣かせてしまう。


傷つけてしまう。
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