第16章 連れ去りたい
「んんぅ…っん…んん…」
ビクビクと脚が震えている。
「またイキそうなんですね…?」
ジュルル、と音を立て陰核を強く吸い続ける。
「んんんんっっ…!」
答える間もなく、背筋を大きく仰け反らせた。
「イッちゃいましたね、美織さん」
刺激が強かったのか、潤んだ瞳で見上げている。
その目はとても毒だ。
理性というものを壊そうとする。
「ダメ…挿れたい…」
「!」
自身を取り出すと、美織さんの蜜口に宛てがう。
「んん!んー!」
精一杯首を横に振っている。
「ダメ…ですか?
それとも生だからですか?」
フルフルと首を横に振り続ける。
「あぁ、ネクタイが邪魔で喋れないんですね」
シュルリ…とネクタイを解く。
「ダメ…やめて…くださ…」
ネクタイを解いた瞬間、美織さんの口から聞こえたのは拒否の言葉。
……僕が拒否された…?
「美織さん…」