• テキストサイズ

【R18】狼彼氏(仮)

第15章 教えてあげましょうか


「良いですよ」


「本当ですか?

ありがとうございます」


「美織…さん」


「はい」


「右手貸してください」


「どうぞ」


訳が分からず、首を傾げながらも言われた通り右手を差し出す。


「ありがとうございます」


そう言うと、烈さんは躊躇いもなく指を口に含んだ。


「え?んっ…」


暖かいものに包まれた指先。


舌先で指を舐められ、身体が跳ねる。


「っ、烈さん…?」


「消毒ですよ、彼に触れられたところのね」


「彼?

あの先輩のことですか?」


「そう。

手を、繋いでいるところを偶然見てしまって」


舐められたかと思うと軽く歯を立てられる。


そして何より、烈さんが私の指を咥えているという絵が…視覚的に悪い。


気にしないようにしていても欲情してしまいそうになる。


「消毒終わり」


最後に手の甲にキスを落とした烈さんと目が合った。


「ん?どうしたんです?」


分かっている癖に…!


烈さんはたまに星夜さんよりも意地悪になる。
/ 176ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp